危機一髪

今朝の出来事

私が小道から大きな道路(片側1車線の対面交通だが交通量は多い)に出ようとして、左右確認のために一旦停止しようとしたその時、目の前に突然左側から車が。一旦停止しようと減速していたので、ぶつからずに済みましたが危機一髪でした。

事故の状況

青い車が私です。

赤い車の進路から推測すると、道路を斜めに横切り反対車線を逆走気味で右折したようです。最後は歩道(縁石が低いタイプ)に乗り上げながら走ったと思います。私の左側にはブロック塀があり死角になっているので、突然目の前に車が現れたように見え、急ブレーキを踏むことになったのです。

私は停止できたものの、相手は私がいることを想定していなかっため止まれません。幸いにして、私の右側には店舗用の広い駐車場があったので、相手の車がそちらに逃げて衝突を回避できたのですが、朝から肝を冷やしました向こうの車を運転していたのは、品の良い感じの高齢のご婦人でした。(一昔前は、危険な運転と言えばやんちゃな若者の専売特許だったのですが。)

 

今回の教訓

私自身は、レースやドリフトなどでサーキットに通っていた社長や整備主任と違って、特別な訓練をしていない普通のドライバーなので、慎重な運転を心がけています。妻と娘が車酔いしやすいので、アクセルとブレーキにも気を付ける癖がついている分、人よりも安全運転をしているかもしれません。

でも、今日のように事故には相手がある話。自分が気を付けるだけで事故を防ぐことは難しいと思います。今までも自動車学校や免許更新の度に、危険度の高い特定の状況(例えば物陰からの子供や自転車の飛び出しなど)を想定して運転するように言われていました。

高齢ドライバーイメージ

これからは、その状況に相手ドライバーが通常の挙動をしない場合を加える必要があると思います。千葉県で公園で児童の中に突っ込んだ事故や池袋での事故、少し前では宮﨑市で車が暴走した事故など、高齢者ドライバーによる事故が続いています高齢者の数が増えてきているので、高齢者による事故が増加するのも当然ですが、それだけでは片づけられない問題がこれらの事故にはあると思います。

古時計写真

人は誰しも年を取ります。そして年を取れば身体機能は衰えていきます視野は狭くなり、反射速度や判断する速度も遅くなっていきます。あのイチローでさえ老いから逃れることはできませんでした。もちろん、老い方や身体機能の衰える速度には大きな個人差があります。しかし、いつかは衰えて、若いときと同じ運転をすることができなくなります恐ろしいのは本人がその自覚を持つことが難しいことです。おそらく、私と今朝事故を起こしそうになったご婦人は、ご自分の判断がおかしくなっていることの自覚が無いと思います(自覚があったらあんなに危険な運転をするはずがありません)。事の善悪を問うのではなく、そういうドライバーが沢山路上で運転している時代になったということだと思います。

夏のドライブイメージ

だから私個人としては、身の回りの高齢者ドライバー(私の場合は親ですが)の様子を注意深く見守ること、そして運転させるのが危険だと感じたら免許の返納をさせたいと思います。そして、ドライバーとしては暴走する車がある”かもしれない”運転でいきたいと思います。

 

高齢者ドライバー問題の解決

2020年の東京オリンピックに合わせて、東京では自動運転のタクシーが走る予定です。これを皮切りに自動運転の自動車がどんどん普及していくと思われます。自動運転になってしまえば、人間の運転技術は関係なくなるので、高齢者ドライバーの問題は解決となるでしょう。

自動運転イメージ

そう考えると、高齢者ドライバーが起こす事故の問題は、自動運転の自動車が本格的に普及するまでの10年くらいの間の問題だと予想されます。その間は、自分の身を守ることと、人を傷つけないように、傷つけさせないように注意するしかありません。(身を守るためのドライブレコーダーについては、ドライブレコーダーの選び方をご覧ください。)

一車屋としては、社会問題はミャンマーの水銀汚染の問題で手いっぱいです。しかし、今まで通り”オーバークオリティ”と言われてもしっかりとした点検・整備をし、ご高齢の方へは安全装備の充実した車を勧めるといったことは行いたいと思います。

2019年05月31日